コスモ建設の田村です。いつも記事を見て下さってありがとうございます。
マイホームが欲しいなあと思って、注文住宅にしようか、建売住宅にしようか迷って色々調べている方も多いでしょう。
その中で、「規格住宅」という表現を目にしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
この「規格住宅」という言葉、一般的にはあまり耳馴染の無い言葉かもしれません。
今回は、そもそも「規格住宅って何?」と気になる方のために、注文住宅・建売住宅との違いや、規格住宅のメリット・デメリットについてご紹介します。
規格住宅が向いているのはどんな人かについても解説しますので、ぜひ参考にしてください!
規格住宅とは?注文住宅や建売住宅との違い
そもそも、規格住宅、注文住宅、建売住宅とはそれぞれどのようなものか見ていきましょう。
住宅は大きく分類して、注文住宅と建売住宅の2種類に分かれます。
フルオーダー住宅のことを限定し「注文住宅」と指す場合もありますが、規格化された条件の中から選んで注文するという「規格住宅」も「注文住宅の一部」として考えられます。
具体的に、規格住宅、注文住宅、建売住宅の違いについては、次の通りです。
規格住宅
規格住宅とは、住宅を建てるにあたって、ハウスメーカーや工務店などが事前に用意した一定の「規格」に従って、建てる住宅のことを指します。
事前に用意された規格とはどういうものかというと、家を建てるための資材やデザインを、カタログから選ぶように、既に決められたものからを組み合わせていくというものです。
内装や設備以外にも、間取りや外観、屋根など、さまざまな住宅のパーツを、選択肢の中から自分の好きなデザインや素材を選んで建てることができるということですね。
そのため、規格にはない間取りを希望したり、規格で定められていないドアや窓の配置などに変更することは基本的にはできません。
ですが、たくさんの規格のパターンを取り揃えているハウスメーカーもありますので、お好みのデザインを見つけられる場合もあります。
最近では規格住宅を活用するハウスメーカーが増えたこともあってか、洗練されたおしゃれなデザインの住宅も増えてきています。
コスモ建設が取り扱う規格住宅「C-Zestシリーズ」「Vシリーズ」「LC-series 2023」も参考にしてくださいね!
注文住宅
注文住宅は、設計できる自由度の順に「フルオーダー住宅」「セミオーダー住宅」「規格住宅」の3種類に分類されます。
フルオーダー住宅
間取りも仕様も建築基準に沿った範囲であれば、自分のこだわりに合わせて自由に選べるのがフルオーダー住宅。
自由設計とも呼ばれます。
「あの家良いな」と思った家を建てた工務店や設計士に頼んで、設計段階から打合せしながら建設する場合もこのケースに当てはまります。
こだわって建てる分、打ち合わせに時間が掛かったり、資材も別注になることもあり、注文住宅の中では最も価格も高くなりやすい傾向にあります。
セミオーダー住宅
セミオーダー住宅では、間取りや家のデザインは概ね、希望通りに設計できます。
ただ、対応するハウスメーカーが取り扱うキッチンやバスルームなど、特定の設備や仕様について指定があり、一部の設備はその範囲のなかで選ぶというものです。
規格住宅よりも自由度が高く、フルオーダー住宅よりも制約があるという面ではちょうど2者の中間に位置づけられます。
価格や工期も同様で、フルオーダー住宅よりも比較的安価で短期間、規格住宅よりも比較的高価で長期間が必要となる傾向があります。
建売住宅
建売住宅の特徴は、読んで字のごとく、「建てられた状態で売っている」住宅です。
ですので、建売住宅を購入する時には、既に建てられた状態で内見を行い、生活するイメージや好みに合う家を探すという形になります。
建売住宅は土地探しや工事が不要のため、購入すればすぐに住めることがメリットとして挙げられます。
また、汎用品など多く流通している資材を活用するなどによってコストが抑えられ、一般的には注文住宅よりも割安で購入できることもメリットです。
規格住宅のメリット・デメリットは?
注文住宅や建売住宅と比較して、規格住宅にはどんなメリット・デメリットがあるかを整理してみました。
規格住宅のメリット
規格住宅の大きなメリットは、価格が安くて工期も短く建てることができ、イメージしていたものと実際に完成した建物とのギャップが少ないことなどです。
詳しく見ていきましょう。
価格が安い
規格住宅では規格化・大量生産されている資材を優先活用して建築するため、注文住宅にも関わらず、価格が抑えられます。
また、規格住宅は自由度が高く細部までこだわれる注文住宅のように費用が大幅に膨らんでしまうことも少ないのが特徴です。
オプションを選ぶときも規格によって選択の幅が決められているため、予想外の支出になってしまうことは比較的少ないと言えます。
完成までの時間が短縮できる
規格住宅は決まった間取りから選ぶので、打ち合わせ時間が短くなります。
また、施工業者側の資材の搬入や建築の工程などがマニュアル化されているので、効率よく建築され、完成までの時間が短縮されるのです。
フルオーダー住宅の工期の目安が約4~6か月、セミオーダー住宅では約4~5か月なのに対して、規格住宅は約3~4か月が工期の目安となります。
もちろん、工事内容によっては工期が変動することもあります。
規格住宅の工期についてさらに詳しくは「ローコスト住宅の建築期間は?規格住宅にまつわる『期間』の話」でもご紹介しています。
ぜひ併せてご覧ください!
完成イメージのギャップが少ない
注文住宅のトラブルになる事例として、打合せしていた段階のイメージと、出来上がりのイメージが違うことも珍しくありません。
しかし規格住宅の場合は、ある程度の仕様が決まっており完成事例を伝えられるケースもあるので、完成前と後でイメージに対するギャップを感じることが少ない傾向にあります。
デメリット
規格住宅にもデメリットがあります。
フルオーダー住宅やセミオーダー住宅に比べると自由度が低いことや、特殊な条件の土地では対応できない可能性があることなどです。
自由度が低い
メリットの裏返しではありますが、基本的な仕様が決まっていることによって、独創的な自分だけのデザインを求めることは規格住宅の場合は、難しくなります。
どうしてもこだわりたい条件などがある場合は、その理想が規格住宅で叶えられるかどうか、ハウスメーカーの担当者としっかり相談してみましょう。
特殊条件の土地には注意が必要
すでに所有している土地に規格住宅を建てる場合は、規格住宅の条件で施工が可能かどうか事前にしっかりと確認しておきましょう。
複雑な形をしている敷地や、高低差がある立地など、特殊な条件の土地では、決められた仕様の中で上手く設計できない場合もあります。
入念な打ち合わせや調査が必要です。
規格住宅に向いているケースとは?
メリットも多い規格住宅ですが、デメリットもあります。
では、規格住宅はどんな人に向いているのでしょうか?
忙しくて打ち合わせに多くの時間を割くのは難しい人や、できるだけ早く住みたい人には規格住宅がおすすめです。
また、自由に設計できる注文住宅がいいけれど、できるだけ費用を安くしたい場合にも規格住宅は向いていると言えるでしょう。
決められた中から選ぶ方が好きという方や、少しは自分の意思を反映したいが、家の設計自体には強いこだわりは無いという方も、規格住宅に向いているタイプかもしれません。