コスモ建設の方川です。いつも記事を見てくださってありがとうございます。
今日は天窓(トップライト)についてのお話です。
天窓って昼は日光が差して明るく、夜は星空が見えてロマンチック!
そんなイメージがありませんか?
ただ実際付けるとなると、掃除や雨漏りが心配という声も多く聞かれます。
でも実はメリットもたくさんあるんですよ!
付けるかどうか迷われている方へ、天窓(トップライト)のメリットやデメリットの解決方法、設置のコツなどをご紹介します。
天窓(トップライト)とは?
天窓とは屋根に設置する窓のことで、「トップライト」や「スカイライト」「ルーフ窓」とも呼ばれます。
採光や風通しを良くするために屋根に設置し、さまざまなメリットや効果が期待できます。
開口部を大きく作りにくい家や北側向きの家などに設置するほか、家の中から青空や星空を見上げたり、家のデザイン性を楽しんだりするために採用するケースも多いです。
天窓は、例えばこんな方におすすめです!
- 自然との触れ合いを大切にしたい
- 環境に優しい暮らしがしたい
- 空を見上げるのが好き
- 住宅密集地で壁面の窓からは光を取り入れにくい
天窓(トップライト)のメリットはこんなにある!
天窓には以下7つのメリットがあります。
- 採光効果による健康効果が期待できる
- 風通しが良くなる
- 光熱費が削減できる
- プライバシーが守られる
- 家全体のデザインが良くなる
- 子どもの情操(じょうそう)教育に良い
詳しくご説明します!
① 採光効果による健康効果が期待できる
日光に当たることで体内時計が整い、体調を整えてくれる効果があるといわれています。
うつ病の予防にも良いという研究があるほどで、光の健康効果は見逃せません。
天窓は壁面の窓に比べて3倍の採光効果があると規定されています。
ふんだんに日光を取り入れることで、心も体も健康な生活を送れますよ!
② 風通しが良くなる
開閉式の天窓を付けることで、壁面だけで換気を行うときに比べて風通しが最大で4倍も良くなるといわれています。
換気しやすくなると同時に、夏場は部屋の上空にたまった熱気を外に逃がしやすくする効果も期待できます。
開閉式の天窓であれば、寒い地域だと三層ガラスを使用した「寒冷地タイプ」がおすすめですよ。
③ 光熱費が削減できる
昼間は天窓から日光を取り入れることで照明を付けなくても十分な採光が期待できます。
また、冬であれば部屋自体も暖かくなるので暖房を付けなくても、あるいは設定温度を低くしても快適に過ごせます。
さらに、通風効果も高いので風が通りやすいので、夏の暑い日でも涼しく感じやすくなり、エアコンの使用頻度も減らすことができますよ。
天窓があれば、省エネ効果や電気代の節約効果が期待できるでしょう。
④ プライバシーが守られる
住宅密集地の場合、窓を開けたくてもプライバシーや防犯面で気になって開けられないということが多々あると思いますが、天窓であればそのお悩みをクリアできます。
空に隔てるものが無い限りは光が取り入れられるので、住宅密集地でこそ天窓のメリットは大きく感じられると思います。
⑤家全体のデザインが良くなる
天窓が付いていると外観の美しさもさることながら、家の内側からの開放感は素晴らしいです。
曇りの日でも天井面から光が射すため、優しい光が室内に広がります。
窓の位置を天井にずらすことで、室内のインテリアの配置を窓に左右されにくいというメリットも!
⑥ 子どもの情操(じょうそう)教育に良い
情操(じょうそう)教育とは、簡単にいうと心を豊かにする教育のことです。
自然に触れたり、音楽や美術などの芸術に興味を持ったり、動物と関わったりすることで、豊かな感性を育むというものです。
天窓を付けることで、雲の移ろいを感じたり、月や星を見て不思議に思ったり美しいと思ったり、雨や風の音に驚いたりと、自然を肌で感じやすくなります。
天窓を付けるメリットは、家のデザインだけでなく、健康効果や自然を感じることでのリラックス効果もあると考えられます。
特に住宅密集地など、光が取り入れにくかったり、自然にもっと触れたいと感じているご家庭には、天窓のメリットは大きいといえるでしょう。
天窓(トップライト)のデメリットと解決法
天窓のメリットは残念ながらデメリットにもなり得ます。
以下6つのデメリットとその解決方法をご紹介します。
- 掃除・メンテナンスが難しい
- 暖房・冷房効率が低下する
- 眩し過ぎる
- 雨音が響く
- ソーラーパネルの設置面積が減る
- 雨漏りの可能性がある
① 掃除・メンテナンスが難しい
天窓はご自身で掃除をするのは大変難しい場所なので、汚れがたまりやすくなります。
【解決法】
内側からの掃除は、柄の長い高所専用の掃除モップで拭き掃除ができます。
外側の掃除は危険なので専門業者に依頼するのが一番ですが、専門業者によっては汚れが付きにくいガラスを採用しているところもあります。
② 暖房・冷房効率が低下する
窓がある分どうしても隙間が生じてしまうので、断熱効果は弱くなります。
【解決法】
天窓にはさまざまなタイプや種類があるため、斜熱の複層ガラスを選ぶことで緩和できます。
③ 眩し過ぎる
特に夏の日差しが強いときには眩し過ぎることがあるようです。
日焼けが気になる場合もあります。
【解決法】
ご自身でカーテンを付けられる方もいらっしゃいます。
その他に専用のブラインドやスクリーンもさまざまな種類があるので、明りを調整することは可能です。
日焼けが気になる場合は、UVカット能力の高いガラスを選ぶと良いでしょう。
④ 雨音が響く
直接窓に雨が叩きつけるため、雨音が大きく聞こえがちです。
【解決法】
寝室や勉強部屋など音が気になる部屋への設置は避け、廊下などに付けると距離ができるので、音が気になりにくくなります。
⑤ ソーラーパネルの設置面積が減る
天窓が付いている部分にソーラーパネルは載せられないので、パネルをたくさん載せたい方には不向きでしょう。
【解決法】
ソーラーパネルは南側に付けることがほとんどなので、それ以外の方角で天窓を付けると良いでしょう。
特に北側はソーラーパネルを載せないことが多いので、採光目的で北側に天窓を設置するのは理にかなっています。
⑥ 雨漏りの可能性がある
天窓は屋根に穴を開けるのと同じなので、雨漏りの可能性はゼロではありません。
【解決法】
雨漏りのほとんどが天窓のゴムパッキンの劣化や施工不良が原因です。
雨漏りはメンテナンスで解決可能なので、設置の際はしっかりとした実績のある工務店を選ぶようにし、メンテナンスの対応がきちんとできるか確認すると安心です。
もちろん企業による雨漏り対策もあり、年々改善はされてきています。
また、部屋の温度や湿度の変化に伴って発生する結露も、天窓やサッシの質が改善されて発生しにくくなっています。
天窓のメリットがときにデメリットになってしまう面がありますが、近年の企業努力の賜(たまもの)でかなり解決できているようです。
天窓(トップライト)の種類やおすすめの設置場所
天窓の種類やおすすめの設置場所をご紹介します。
天窓(トップライト)の種類
天窓の種類としては主に2種類あります。
- 固定式の天窓
- 開閉式の天窓
1の固定式は採光目的と考えてください。
2の開閉式は風も取り込めるため、通気性や換気性もアップさせたい方に向いています。
開閉式の天窓の開き方には手動と自動があり、自動の中にはタイマー式で閉まるものや温度や雨を感知して自動で閉まるものがあります。
どちらが良い・おすすめということではなく、ライフスタイルや目的、お住いの地域に合わせて選ぶと、自分の家に合う天窓が選べ、デメリットも感じにくくなりますよ。
さらに、強化ガラスや複層ガラス、遮熱ガラスなど窓ガラスにもさまざまな種類があるので、設置場所に合わせて選びましょう。
おすすめの設置場所
採光目的で考えれば、北側・東側に付けるのがおすすめです。
洗濯物を部屋干しするというご家庭は、洗濯物を干す部屋に付けるというのも良いですね。
下着などプライバシーが気になるものを干したいときも、天窓なら安心です。
開閉式の天窓は換気性が良いので、臭いのこもりやすいキッチンに付けるのも良いでしょう。
廊下や玄関などは光を取り込みにくく照明頼りになりがちなので、一つ天窓があることでグンと明るさが増しますよ。
家の向きによって日当たりがどう変わるか、日当たりが悪い土地で家を建てる際の対策などについては、こちらもご覧ください。
家の日当たりのベストな方角は?向き別の特徴や日当たり対策方法も
天窓(トップライト)はメリットが多い!デメリットも解決策で対応可能
天窓は省エネや採光だけでなく健康に良い効果も期待できます。
開閉式の天窓を取り入れると通気性も得ることができ、メリットは多いです。
天窓から季節の移ろいを感じやすいため、お子さんの情操教育にも良いですし、のんびりと空を見上げてリラックスタイムを過ごされるのも良いのではないでしょうか。
メリットはデメリットにもなり得ますが、解決方法や緩和する方法があります。
設置の際にはデメリットで後悔しないよう、天窓の種類や設置場所をよく考えるようにしましょう。
天窓を設置したい目的などを総合的に判断されると良いですね!
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