コスモ建設の方川です。いつも記事を見てくださってありがとうございます。
家を建てるにあたって、エリアは重要ですよね。
特に、小さなお子様がいらっしゃるご家庭は、子育てがしやすい地域に住みたいと思われていることでしょう。
では具体的に、札幌で子育てをしやすい地域はどこなのか?その基準とは?という視点で、今回はお話していきます!
札幌で子育てしやすい地域の条件とは?
子育てがしやすい地域の一般的な条件は「小さな子どもがいても買い物に行けるスーパーや商店街がある」「治安が良い」「公園がある」「学校が近い」「交通の便が良い」といったものでしょう。
北海道の場合は冬の雪事情があるため「冬期の交通の便が良い」ことが重要視されます。
自転車、徒歩通勤などの場合はさほど影響はないかもしれませんが、雪が降るとJRは止まってしまい、道路も激しい渋滞が起こります。
そのため、交通利便を最重要視するなら雪に左右されない地下鉄沿線のエリアを選ぶのがおすすめです。
ただし、これは一般論。
地下鉄沿線は人気のエリアなので、どうしても土地代が高く、敷地面積が狭い場合が多いです。
また地下鉄沿線は3階建て以上のアパートやマンションが多く、日当たりが悪くなりがちでもあります。
商業施設が集まっているというのは利点でもありますが、ファミリー層にとっては騒がしすぎるというデメリットになるかもしれません。
札幌は全体的に暮らしやすく、治安も良いと言われています。
「このエリアが良い」というよりは「どういう子育てしたいか?」といったような、「自分たちの考えに合ったエリアはここ!」という考え方が大事になってきます。
重視するポイントの優先順位をしっかり決めておくと、エリアも絞りやすくなりますよ。
自分たちが子育てしやすい地域を選ぶコツ
エリアも大切ですが、一つのエリアの中でも雰囲気や利便性は異なります。
一般的なエリアのイメージに左右されず、子育てしやすい環境について考えてみてください。
そこで、ヒントとして、コスモ建設が考える「子育てしやすいエリアを選ぶポイント」をご紹介します。
長く住む目線で考える
お子さまが小さいときに家を探し始める方は多いかと思います。ついつい、小さい子どもの遊びやすい施設があるかなど、「今」の目線で考えがちですが、小学校、中学校、高校、大学と、成長していったときのことまで考えましょう。
通学に便利か、習い事ができる環境か、一緒に遊べる同世代の友達が多いかなど、子どもが大きくなっていくときに、どんな環境で育ってほしいかということです。
また、一番長く住むのは自分たち親。
老後も安心して暮らしていけるのか、または別のエリアに住み替えを考えているのかなど、人生プランを立てるのも大切ですよ。
子どもの導線を考える
子どもの行動エリアを想定した適切な導線の確保は、安全面や毎日の通学時間にも関わってくるので重要です。
考えられる導線のポイントは以下のようなものがあります。
- 交通量の多い通りを通らず小学校に行ける
- 細い路地や暗がりを避けて学校へ行ける
- 雨が降った時にあふれそうな川や側溝がない、冠水しない
- 学校までの距離が遠すぎない
- 学校まで一緒に行ける子どもが付近に住んでいる
- 中高生になったら大きい通りを通る方が、部活などで夜遅くなっても安心
大人にとっては10分の道も、小学校に入学したばかりの一年生は20分、30分とかかります。
また、子どもは決められた通学路ではなく、わざと裏の細い小道を通ることもあります(残念ながら!)。
近所をくまなく見てみて、危険な場所がないかを確認しておくことも大切です。
保育園・幼稚園の位置
共働き世帯の方は、保育園や幼稚園の位置も大切ですね。
今は専業主婦という方も「子どもが幼稚園に入ったら働きたい」という方も多いのではないでしょうか。
そんなときにお世話になるのが保育園や幼稚園。
こちらも通園となると毎日のことなので、環境は重視したいですね。
保育園や幼稚園で考えたいポイントは以下のようなものがあります。
- 通勤に不便な場所にないか(勤務地と正反対の方向にあるなど)
- バスの送迎があるか、バス停の場所は近いか
- 送迎の場合、渋滞しないか、駐車場は広いか
- 第一希望の園に入れなくても他に候補になる園があるか
ニュータウンか既存住宅街内の土地か
ニュータウン(新規分譲地・新興住宅街)のメリットは、同時期に家を建てる人が多いため、小さな子どもを持つ家庭が多く、子どもも親も同世代になることや、地域のしがらみがないことなどが挙げられます。
逆にニュータウンではない、既に住宅街として成熟している場所にある土地を購入するメリットは、様々な世代と交流できること、すでに地域のルールがきちんと決まっていることなどが挙げられます。
同じ世代が多いと小さい頃は一緒に遊べたり、情報交換しやすいといったメリットが多いですが、色々な世代がいる方が世代が循環しやすく、将来一気に過疎化が進む心配も少ないかもしれません。
どちらが良い・悪いということではなく、暮らしの変化やライフスタイルに合った土地を選べるといいでしょう。
子どもの送迎必須のエリアに対応できる人がいるか
小学校までは子どもが徒歩で行ける範囲に学校がありますが、中学・高校になると、遠方の学校に進むお子さんもいらっしゃいます。
また、小さな頃から、習い事を考えている方も多いでしょう。
地域によっては、希望する学校や習い事が無く、足を伸ばして通う必要もあるかと思います。
そんなときに、送迎をすることができる人がいるかどうか?は、考えておかなければいけません。
両親のうちどちらかが、時短勤務や専業主婦(主夫)をして、子どもにかける時間を作れるかどうかで、習い事などの選択肢も増えます。
もし、どちらも仕事を辞めるのは難しい場合、ファミリーサポートや学童、スクールの送迎など、制度やサービスを利用しやすい場所を選ぶという手もあります。
程よい田舎感
子育て世代の声でよく聞かれるのが「のびのびと育てたい」「自然の中で育てたい」「外で元気に遊んでほしい」といった、自然を感じながらおおらかに子育てをしたいというものです。
とは言え、「車が一台も通らないような大自然あふれる土地に……!」とは、なかなか決心がつきませんよね。
ありがたいことに、札幌は比較的どこにでも自然が多く、繁華街を少し離れれば大きな公園や山などがあり、自然は身近な存在です。
自然豊かな、いわゆる郊外と呼ばれるエリアでも、地下鉄やJR、バスなどの公共交通機関が整っていて、ある程度エリア内で生活に必要なものが手に入るのであれば、不便さは感じませんよ。
札幌の10区、どこが子育てしやすい地域?それぞれの特徴も
札幌は10区に分かれており、それぞれに特徴があります。人口が多い順(平成29年4月1日現在)にご紹介していきます。
東区
広大な耕地面積をほこる東区は自然豊かな土地柄。
一方で、工業や商業がさかんな土地でもあります。
大型ショッピングセンターがいくつもあり、家族でのお出かけにもぴったり。
地下鉄沿線ではありませんが、東雁来や東苗穂のエリアも住宅街としては人気です。
比較的新しく、ゆったりとした大型の住宅街です。
子育ての面では、中高一貫校が複数から選べるのが特徴です。
デメリットとしては、面積が広いため地下鉄沿線のエリアが限られてしまうことですが、バスなどの公共交通機関が発達し、道内出張に便利な丘珠空港もあります。
北区
交通アクセスの良さが人気の北区は、JR、地下鉄、バス、高速と交通網が発達しており、道内各地への移動も便利です。
人口が多いため、さらに10のエリアに区分され、それぞれにまちづくりセンターが設置されています。
エリアによっては学生が多い町などもあります。
その一方で、住宅の着工件数が伸びている屯田エリアなどの大型分譲地などもあり、戸建て住宅が広がっているエリアもあります。
分譲地なので同世代の家族も多く、子育てしやすい環境にあると言えるでしょう。
他の区からもファミリーが遊びに来るような人気の大型公園も多く、子どもを遊ばせるのにも最適です。
北海道大学と北海道教育大学札幌校があり、学生が多いので家庭教師を見つけやすいだけでなく、学習塾も多いです。
北海道教育大学札幌校には付属小・中学校があるなど、受けさせたい教育の選択肢が広げられる地域です。
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中央区
官公庁や企業、商業施設が集まる中央区は札幌の中心地としての都会的な面がある一方、円山公園周辺エリアなど自然豊かな風景も見られる街です。
有名な歓楽街すすきのもありますが、他の地域に比べて極端に治安が悪いということはありません。
子育ての面では、公立の名門進学校が集まっている区でもあり、少子化の時代には珍しく児童数が増えている地域もあります。
また、子ども連れで楽しめる大型ショッピングセンターがあったり、雪の日でも遊べる室内の子育て支援センターが毎日利用できたりするなど、子どもが小さいときから大きくなるまで住みやすいエリアです。
デメリットとしては、開発できる土地がほとんどないため土地が見つかりにくいこと、地価が高いことなどが挙げられます。
豊平区
豊平区は区の半分が丘陵や山林で、自然が豊かなエリア。
大学などの教育機関が集まるエリアもあり、アカデミックな雰囲気もあります。
地下鉄が南北線と東豊線の2路線乗り入れ、アクセスが良い地域。
都心までも地下鉄1本で行くことができ、終電を逃してもタクシーで帰りやすい距離です。
各駅周辺にはスーパーや飲食店が充実していて買い物や飲食には困りません。
札幌ドームがあるためイベント時は周辺が混雑しやすいというデメリットはありますが、各種イベントや野球・サッカー観戦などに行きやすいという声も多いです。
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白石区
JR、地下鉄、高速のICが通る、アクセスのよい地域。
近年は駅周辺の開発が進み、大型複合商業施設や分譲マンションが建設されるなど、暮らしやすさがアップしてきているのが特徴です。
白石区複合庁舎内には小さなお子さんに人気の「えほん図書館」がありますし、区内には水遊びや雪遊びができる大型公園が点在し、のびのびと子育てができるエリアです。
スーパー、コンビニ、ファミレスなどもたくさんあるので、買い物も不自由しません。
デメリットとしては、「治安が悪いところ」というマイナスイメージがあるところ。
しかし道警のデータを見ると、他の地域と犯罪発生率はあまり変わりません。
開発が進み、街が発展していることで、住みよいエリアへと成長していっている街だと言えるでしょう。
西区
札幌で2番目に広いため、エリアによって特徴のある区。
駅周辺は公共施設や大型スーパーなどが集まり、買い物には不自由しません。
中でも特に繁華街のある琴似は、地下鉄とJRが利用できて交通アクセスは抜群。
都会的な雰囲気がありつつも、歩いたらすぐに大きな公園があるなど、自然が感じられるのも魅力的なエリアです。
冬場は道がロードヒーティングになっているので、雪の日も安全。
琴似エリアは、近年マンション建設や新規分譲地の開発が進んでいます。
そのため土地を見つけやすいエリアとは言えますが、その利便性の高さにより地価が比較的高い傾向があります。
また、西野エリアは地下鉄やJR駅までは離れていますが、山が近く自然を間近に感じられる閑静な住宅街で、こちらもファミリー層には住みやすいエリアと言えます。
南区
札幌市の面積の6割を占める南区は、支笏洞爺国立公園を有し、ダムやスキー場、果樹園、温泉などもあり、自然豊かなエリアです。
大型スーパーや量販店も多く、買い物にも不自由はありません。
果物狩り、バーベキューなどが楽しめる場所も多いので、自然と触れ合う体験が多くできそうです。
遊歩道の整った自然公園や大型公園が多く、子どもをのびのびと遊ばせることができますし、ランニングや散歩などもしやすく、のんびりとした雰囲気が魅力です。
デメリットとしては、郊外へ行くと、マイカー中心の生活の方が多い地域になってしまうこと。ただ、都心への地下鉄は一本で行けますし、バス網も整っています。
住環境で言うと広めの土地が手に入りやすく、自然と調和したのんびりとした生活ができるというメリットもあります。
手稲区
小樽市に隣接する自然豊かなエリア。
山や海が近く、スキーや海水浴などのアクティビティが豊富です。
都心のベッドタウン的な存在で、JRを利用すれば、札幌駅までは15分とアクセスの良い地域です。
手稲区は持ち家率が65.6%と、札幌市内10区で2位の高水準。
一戸建てが多い地域で、土地が探しやすいのが魅力です。
駅周辺にはスーパーが多く、買い物には困りません。
静かな住宅街なので道路の渋滞にも困ることがなく、暮らしやすい雰囲気です。
山が近く自然豊かで、持ち家率が高いためご近所付き合いもあって顔見知りで安全、地域の中でのびのびと子どもを育てられます。
学習塾も多く、勉強面もしっかりカバー。
塾が多いエリアは夜でも人通りが多いので、遅くなってしまっても比較的安心です。
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厚別区
10区内で最も面積が狭い厚別区はベッドタウンとして人気のエリア。
郊外ですが、都心へのアクセスが良く、利便性が高いのが特徴です。
商業施設も充実しており、地下鉄新さっぽろ駅直結の駅ビルは、広いフードコートや子どもの広場などの施設があり、子育て世代に大人気です。
公園や水族館、科学館、陸上競技場、自然公園など、子育て世代には嬉しい施設の充実ぶりです。
大学や高校もあり、区内で進学までカバーできる点や、他の地域への進学となった場合も、アクセスが良いので選択肢が広がる点が人気です。
清田区
札幌市内で唯一駅がない区です。
車やバスでの移動が中心になりますが、交通網が充実していて、地下鉄やJRの駅にバスで乗り換えできるエリアもあります。
清田区は持ち家率が73.6%と札幌市内10区でトップ。
15歳未満の子どもがいる世帯の割合は20.9%で、10区内で唯一2割を越えている地域で、子育て世代の多さを物語っています。
マンション分譲が少ないため、新築・中古ともにマンションを探すのには苦労しますが、地下鉄駅が無いため地価が安く、土地が手に入りやすいのが特徴です。
区内には大型ショッピングセンターや道内唯一のコストコもあり、買い物環境は充実しています。
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この記事のポイント
北海道で暮らすなら、雪が降っても安心な「地下鉄沿線のエリア」を選ぶのがオススメですが、ファミリー層には家賃や土地の価格が気になるという点も。
ただ車を所有しているファミリーであれば、移動はほぼ車になると考えられます。
北海道では、一つの家庭で2台以上の車を持つことも珍しくありません。
複数車を持つことが可能なら、地下鉄駅が徒歩圏内になくてもあまり生活に支障はないと考えて良いでしょう。
札幌は広く、エリアごとに様々な特徴があります。
ベッドタウンであっても、区内で生活のほとんどがまかなえてしまうところは多いので、地下鉄沿線にこだわり過ぎなくても、意外と暮らしやすいものです。
エリアにこだわらず、自分たちがどんな子育てをしていきたいかを念頭に置いて探してみてください。
子育て世代が多い地域や、戸建てが多い地域、これから開発が進む地域など、子育て世代が住みやすいエリアはたくさんあります。
自然豊かで治安も良い札幌。
ご希望に合うエリアがきっと見つかるはずです!
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