コスモ建設の黒田です。いつも記事を見てくださってありがとうございます。
注文住宅は自分の希望通りの家が建てられる分、費用がどのくらいかかるのかイメージしにくいですよね。
エリアによって坪単価も大きく異なるため、住みたい地域によっても全体費用が変わってきます。
今回は札幌での注文住宅の費用相場はどのくらいなのか、必要な土地の広さや札幌のエリアごとの坪単価平均とあわせてご紹介します。
札幌で注文住宅を建てる際のポイントもお伝えしますね!
札幌で注文住宅を建てるなら必要な土地の広さを知っておこう
札幌で注文住宅を建てる場合、快適に過ごすにはどのくらいの家の広さが必要なのでしょうか。
国土交通省が発表している全国の誘導居住面積水準では、3人家族で100㎡(約30坪)、4人家族で125㎡(約38坪)となっています。
誘導居住面積水準とは、世帯人数に応じて豊かな住生活の実現のために必要と考えられる、住宅の面積の水準のことです。
住宅金融支援機構「2020年度フラット35利用者調査」によると、注文住宅の床面積の全国平均は124.4㎡(約38坪)となっているので、誘導居住面積水準とほぼ同じことがわかります。
札幌市の建ぺい率は40〜60%となっているので、50〜75坪の土地があれば、床面積30坪の住宅を建てられるでしょう。
建ぺい率については「建ぺい率と容積率とは?計算方法や広く家を建てる方法などを解説!」も参考にしてください。
札幌の注文住宅の費用相場をチェック!建物のみの場合は?
注文住宅は「フルオーダー住宅」「セミオーダー住宅」「規格住宅」の3種類があり、設計の自由度が違います。
土地を除く建物の費用は、希望通りの間取りを考えられるフルオーダーの注文住宅で2,500万円から3,000万円くらいが相場です。
このくらいの建物価格であれば、細部にまでこだわって建てることができるでしょう。
全国の中でも札幌は土地が広い方なため、その分建物も大きくなり、3,000万円ほどの家も少なくありません。
一部設備や仕様に制限があったり、決められた範囲内で選択可能な「セミオーダー住宅」「規格住宅」では1,000万円台後半が相場と言えるでしょう。
また、費用を抑えて注文住宅を建てることができるローコスト住宅だと、1,000万円台前半が相場と言われています。
※ハウスメーカーによっては、規格住宅がそもそもローコスト住宅という場合もあります。
ローコスト住宅については「ローコスト住宅の内訳とは?安さの秘密や失敗を避ける方法も解説!」でも詳しくご紹介しています。
住宅を建てる費用もハウスメーカーによって何が含まれているかは様々なので、内訳をよく確認する必要があります。
費用の内訳については「注文住宅の費用、総額や内訳をチェック!抑えるポイントもある?」でチェックしてみてくださいね。
土地を持っていない方は、土地購入費用も必要です。
住宅を建てる費用(土地を除く)は、全国各地でそれほど差はありませんが、土地の購入額は地域によってかなりの差があります。
首都圏と比べると、札幌の土地費用はまだ安価と言えるでしょう。
札幌市の中でも区によって大きく異なるため、次で詳しくご紹介していきます!
札幌の土地の相場は?平均坪単価をご紹介
札幌で注文住宅を建てるなら、どこのエリアが人気なのか気になるところですよね。
そして、札幌市の土地の相場はどのくらいなのでしょうか。
坪単価の平均が高い区からご紹介します。
<1位>札幌市中央区:268万1,983円/坪
中央区のエリアで最も高価格なのが大通駅で、784万8,878円/坪。
中央区の大通周辺は北海道庁や札幌市役所がある、札幌市の中心部です。
歓楽街であるすすきのや大通り公園があり、商業施設もたくさんあるので、利便性も高く人気のエリアです。
ただし注文住宅を建てるエリアとしては、街中より円山公園や宮の森周辺が住宅地としてのイメージが強いです。
参考までに円山公園で79万7,190円/坪、宮の森で43万8,512円/坪となっています。
この辺りは札幌の中でも高級住宅街とされており、有名な北海道神宮が近く、公園など緑の多い地域でもあります。
<1位>札幌市中央区:2,681,983円/坪
中央区のエリアで最も高価格なのが大通駅で、7,848,878円/坪。
中央区の大通周辺は北海道庁や札幌市役所がある、札幌市の中心部です。
歓楽街であるすすきのや大通り公園があり、商業施設もたくさんあるので、利便性も高く人気のエリアです。
ただし注文住宅を建てるエリアとしては、街中より円山公園や宮の森周辺が住宅地としてのイメージが強いです。
参考までに円山公園で797,190円/坪、宮の森で438,512円/坪となっています。
この辺りは札幌の中でも高級住宅街とされており、有名な北海道神宮が近く、公園など緑の多い地域でもあります。
<2位>札幌市北区:61万4,010円/坪
北区は札幌市10区の中で人口が1番多い区で、札幌駅から北方に広がるエリアです。
北海道大学や北海道教育大学札幌校などがあり、文教地区としても発展していて、学生や外国人が多く居住しています。
札幌の豊かな自然も体感できるエリアでもあります。
札幌駅が522万8,850円/坪と極端に高いため平均が上がっていますが、全体的に見ると50万円以下が多いため、ファミリー層に人気があります。
こちらも札幌駅から離れるほど戸建ての住宅地が増え、新琴似・新川・屯田あたりから坪単価が30万円台〜10万円台となり、注文住宅を建てやすい印象です。
<3位>札幌市豊平区:50万9,980円/坪
豊平区は地下鉄南北線と東豊線が通っており、利便性が高いエリアです。
大学などの教育機関が多く、教育環境も整っているので子育て世代のファミリー層に人気があります。
平岸・学園前・豊平公園駅あたりが坪単価が50万円と人気が高いようです。
全体的に40〜50万円台が多く、福住・澄川・南郷18丁目・自衛隊前周辺が30万円台となっており戸建てを建てやすい価格になっています。
<4位>札幌市西区:41万1,523円/坪
西区は南区に次いで2番目に面積の広い区です。
西区の中でも繁華街のある琴似は飲食店も多く、JRと地下鉄が両方利用できるので特に人気のあるエリアです。
ただし琴似駅周辺はどちらかというとマンションが多い印象で、琴似から離れた八軒辺りから坪単価は30万円台へと下がります。
また、山の手は閑静な高級住宅街とされており、都会の喧騒を離れ自然も多いため人気がある印象です。
高いところでは坪単価60万円台にもなっています。
<5位>札幌市白石区:37万7,310円/坪
白石区はJRも地下鉄もあり、中心部へも地下鉄で10分ほどで着くので交通の利便性が高いエリアです。
公園もたくさんあり、マンションの建築も増えているので、家族でも住みやすいと言われています。
地下鉄白石駅周辺は区役所、スーパー、飲食店などがあり、非常に便利です。
そのため、白石駅に近い菊水や東札幌は坪単価50万円台と高めです。
しかし駅から離れると30万円台の土地もあるため、探してみると手の届きやすい価格の土地がありそうです。
北郷や米里など地下鉄駅から遠く、バスがメインになる土地では10万円台や1桁台の土地もあります。
同じ札幌市でも場所によってかなりの差があるので、予算に合わせてチェックしましょう。
札幌で注文住宅を建てる際のポイント
札幌で注文住宅を建てる際には、どのようなことに気をつけたら良いのでしょうか。
まずは多くの情報を集めることが大事です。
複数の不動産会社やハウスメーカーから資料をもらったり、モデルルームへ足を運んでみるのも良いでしょう。
注文住宅は自分達の理想を叶えることができますが、すべてが希望通りにできるわけではありません。
限られた予算の中で、こだわる点と妥協できる点を明確にして、理想の住宅に近づけられるように優先順位をつけることも重要です。
ある程度の予算を決めて、その中で理想に近いプランをアドバイスしてもらうと良いでしょう。
また、気温の低い札幌は寒さが厳しく、断熱材と気密性が優れた住宅を建てなければばりません。
そのため、全国区の大手のメーカーだと、札幌で建てる場合に費用が高くなる可能性もあります。
寒冷地仕様など、地域に特化した情報や経験を熟知している会社を選ぶのもおすすめですよ。
この記事のポイント
札幌で床面積30坪の平均的な住宅を建てるなら、50坪から75坪の土地が必要となります。
札幌の注文住宅を建てる費用の相場は2,500万円から3,000万円ほど。
プラス土地購入費用も必要となります。
また、坪単価は地域によってかなりの差があり、土地の価格が住宅を建てる際のポイントとなってきます。
札幌で1番坪単価の平均が高いのは中央区。
次いで北区、豊平区となります。
区の中でも駅から離れるほど坪単価は下がる傾向にあるため、バスでの移動が不便でなければ、少し外れたエリアに建てるのも良いでしょう。
同じ札幌市でも場所によりかなりの差があるので、予算に合わせて土地を考える必要があります。
注文住宅に興味を持ったら、叶えたい希望の優先順位を決め、あらかじめ決めた予算の中で、理想に近いプランをアドバイスしてもらうと良いですよ。
特に、地域に特化した情報や経験を熟知している会社を選ぶのがおすすめです!
注文住宅でこだわりの家づくりができると良いですね。
×