コスモ建設の方川です。いつも記事を見てくださってありがとうございます。
住宅の購入には住宅ローンを利用される方が多いですが、実は借りる年齢には注意が必要だということをご存知でしょうか?
住宅ローンの借り入れには年齢制限があって、いつからでも利用できるわけではないので注意!
もちろん、長い期間ローンを組むことになるので、ライフプランに合わせた返済計画が必要です。
今回のコラムでは、住宅ローンは何歳まで組めるのか、住宅ローン契約時の年齢別の注意点などをご紹介します。
住宅ローンの利用を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
住宅ローンは何歳まで組める?ローンを組む平均の年齢とは
住宅ローンの借り入れには、借入時の年齢と完済時の年齢について年齢制限があります!
具体的な年齢は金融機関によって異なりますが、借入時の上限年齢については大手都市銀行だと70歳程度、ネット銀行だと60〜65歳程度が多く、完済時の年齢は80歳を上限としていることが一般的です。
地方銀行だと、完済時の年齢は82歳、ローン40年が一般的です。
つまり、完済時の上限年齢が80歳の場合、35年ローンを組もうと思うなら完済年齢から逆算して45歳までに契約する必要があるということです。
25年のローンを組むなら、55歳が上限の一つの目安。
何歳でも自由に組めるわけではないという点は押さえておきましょう。
フラット35利用の最多は30代、平均年齢は41.5歳
フラット35は、全国300以上の金融機関と住宅金融支援機構が提携して扱う住宅ローンで、借入時の金利が完済時まで変わらないタイプの住宅ローンです。
2022年8月に発表された住宅金融支援機構の「2021年度 フラット35利用者調査 」によると、フラット35を利用した方の平均年齢は41.5歳でした。
年齢層ごとの分布は、30歳未満14.1%、30代36.2%、40歳26.5%、50代以上23.1%と、中心年齢層は30代。
ただし近年は、中心年齢層である30代の割合が減少し、50代以上の割合が増加している傾向があります。
2021年度の調査結果では、50代以上の割合が2004年度の調査開始以来もっとも多くなり、初めて2割を超えています(23.1%)。
家を買うタイミングは、年齢のほかにも結婚や出産、子供の成長といったライフイベントをきっかけとすることも多いです。
幼稚園や保育園、小学校の転校を伴うケースを考えると、出来るだけ子供の年齢が低いほど良いと思われる方が多いのも事実ですね。
「家を買うタイミングやベストな年齢は?知っておきたいポイントも」のコラムでは、家を買うタイミングの考え方や押さえておくべきポイントをご紹介していますので、ぜひ合わせてご覧ください。
住宅ローンの平均の返済期間・完済する年齢の目安とは
41歳で35年の住宅ローンを組んだ場合、完済時は76歳です。
定年退職が65歳だとすると、退職後10年以上は給与収入がない状態でローン返済を続けることになります。
支給される年金から捻出したり、貯蓄を切り崩したりしてローンを返済していきます。
退職して収入がなくなる、または減ったあとにもローン返済が続くのは不安という方もいるでしょう。
定年退職後もローン返済が続く場合は、再就職したり、退職金や貯蓄で支払うほか、途中で繰り上げ返済を行って返済期間を短縮するなどの方法も検討しておく必要があります。
また、働いているうちに住宅ローン返済を終わらせるように、年齢が若いうちにもしくは短い期間で住宅ローンを組むという選択肢も。
例えば65歳で完済することを目指すなら、①30歳で35年ローン ②35歳で30年ローン ②40歳で25年ローン といった計画になるでしょう。
ただし、年齢が若いと収入が少なく融資してもらえる金額が低い可能性がありますし、同じ融資金額で返済期間が短いと月々の返済負担が大きくなることにも注意してください。
住宅ローンを組むときの年齢別の注意点・メリットとは?
住宅ローンを若いときに組む、年齢を重ねてから組むのはそれぞれメリット・デメリットがあります。
年齢層ごとの注意点も合わせて解説しますので、ぜひチェックして、何歳までに住宅ローンを組むべきか検討する際の材料にしてみてください。
20代~30代
若いので「完済時80歳まで」という年齢制限から逆算しても長い期間のローンを組めるのがメリット。
返済期間を長くとれると、月々の返済額を抑えられるので、無理のない返済計画が立てられます。
子どもが小さいうちは教育費もそう多くかからないので、今のうちに繰り上げ返済をして返済期間を減らしたり、今後の教育費や老後費用を貯めたりもできるでしょう。
ただし、勤続年数が極端に短かったり年収が低かったりすると、融資可能な金額が低く、希望の金額を借りられない可能性があります。
また、これから転職、転勤、子どもが増えるなどライフスタイルやライフプランが変わっていく可能性があるため、そういった事態も踏まえたうえで資金計画を立てる必要があることにも注意しましょう。
40代以上
勤続年数が長く、年収が高くなっていれば、融資の上限金額も高くなり、希望の金額を借りられる可能性も高いでしょう。
貯蓄があれば頭金を多く入れて借入総額を減らし、返済の負担を減らすこともできます。
ある程度ライフプランが固まってきていれば、資金計画を立てやすくなることもメリットです。
一方、契約時の年齢とローン期間によっては、定年退職後も返済が続く可能性があるため、それも含めた資金計画を立てる必要があります。
ローン期間を短くすると、その分月々の負担が大きくなってしまいます。
同時に、子どもが高校生・大学生だと教育費も大きくなりますし、自分たちの老後資金も貯めていかなくてはなりません。
また、住宅ローンの契約には「団体信用生命保険(団信)」への加入が必須なのですが、健康状態によっては加入を断られる可能性があります!
一般的に、年齢が上がるにつれて病気のリスクは高まります。
団信に加入できないと住宅ローンが組めない可能性があるため、注意が必要です。
住宅ローンを組むときのポイント
住宅ローンで大切なのは、無理のない返済計画を立てることです。
最長35年という長期間の借入ですから、現在だけでなくこれからのライフプランも踏まえて、現実味のある、無理のない計画を立てましょう。
金融機関のホームページなどで年収から借入金額のシミュレーションができたりもしますが、借入上限と無理のない返済金額は違いますので注意してください。
金利や諸費用なども、金融機関や住宅ローン商品によって異なりますので、自分のライフプランに合ったものを選ぶようにしましょう。
金利は、経済状況などで金利が年に2回見直しされる「変動金利型」と、一定期間中の金利が固定される「固定金利型」があります。
フラット35は、35年のローン期間中の金利が固定されているタイプです。
また、返済の負担を減らすには、1つの住宅に対して夫婦や親子で2つのローンを組む「ペアローン」、親子で1つのローンを組む「親子リレーローン」などの方法もあります。
年齢や年収で希望額の融資が難しい場合は、このような方法も検討してみてください。
それぞれの金利や特徴をよく確認し、自分に合った返済方法を選びましょう。
また、コスモ建設では、各銀行ごとの特徴やお客様に合った住宅ローンのシュミレーションもご提案出来ますので、モデルハウス見学の際など、ぜひお気軽にお尋ねください。
「住宅ローンの金利とは?金利のタイプで返済って変わるの?」のコラムで、住宅ローンの金利について詳しくご紹介していますのでぜひご覧ください。
この記事のポイント
住宅ローンの契約では、申し込み時60~70歳、完済時80歳といった年齢制限があります(
具体的な年齢は金融機関によって異なります)。
住宅金融支援機構の「2021年度 フラット35利用者調査」によると、フラット35契約時の平均年齢は41.5歳。
ボリュームゾーンは30代ですが、近年は30代が減少し50代以上が増加の傾向があります。
41歳で35年のローンを組んだとすると、完済時は76歳!
会社員だと65歳で定年退職したあとも10年以上ローン返済が続くことになるので、収入が減少したあとの返済はどうするのかを考えながら資金計画を立てる必要があります。
若いうちに住宅ローンを組めば定年前に完済することも可能ですが、年収が低いと希望の金額を融資してもらえない可能性があります。
住宅ローンの返済期間は長期間に及ぶので、その間のライフプランなども踏まえて無理のない返済計画を立てましょう。
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