コスモ建設です。いつも記事を見てくださってありがとうございます。
注文住宅の新築は、土地を探すところから始まります。
良い土地を見つけられるかどうかは、理想の住まいが実現できるかどうかに大きく影響します。
今回のコラムのテーマは、土地探しのコツについてです。
希望に合った土地を見つけるために知っておくべきことやチェックすべきポイント、注意点などを解説します。
良い土地をスムーズに見つけるためにも、しっかり確認していきましょう!
土地探しの前に知っておく・決めておくべきこと
いきなり具体的に土地を探し始める前に、まずは状況や情報を整理しておきましょう。
土地探しの方向性を再確認することで、効率的に土地を探すことができるようになります。
事前に確認しておきたいのは「エリア」「予算」「条件の優先順位」「土地の基礎知識」の4点です。
エリア
どのエリアに住みたいかは、「どんな暮らしをしたいか」という点から考えてみましょう。
便利で栄えている都心部で暮らしたいのか、それとも静かで広々とした郊外で暮らしたいのか。
職場や学校へのアクセス、周辺環境なども重要な要素です。
どのエリアに住みたいか大まかに決まっていれば、予算や条件で土地を具体的に絞り込んでいくことができます。
まずは複数のエリア候補を挙げてみましょう。
予算
まずは家づくり全体の予算の中から、土地にはどのくらい予算を割けそうか考えましょう。
全体予算は、土地と建物の購入費用だけでなく、契約の際にかかる諸費用や税金なども含めて考えておく必要があります。
事前にどれくらいの予算を土地購入に割けるかを把握しておけば、無理のない選択が可能になります。
土地の価格は地域によって大きく異なるため、大体の予算を決めることでエリアも絞りやすいです。
また、土地の形状や条件によっても価格が異なることも覚えておきましょう。
条件の優先順位
まずは「日当たりが良い」「災害が少なく地盤が良い」「学校が近い」などエリアや土地に求める条件を挙げます。
すべての条件を満たす完璧な土地を見つけるのは難しいため、挙げた後にあらかじめ条件に優先順位を決めておくと良いでしょう。
例えば、広さ、駅までの距離、周辺の環境など、何を最も重視するかを決めることで、迷ったときにスムーズに選べます。
土地の基礎知識
土地を選ぶ際には、土地に関する基本的な法律や規制について理解しておくことも必要です。
そのエリアがどんな街づくりをしているか、どんな建物を建てられるかに影響してきます。
なかでも特に知っておきたい用語はこちらです。
用途地域
計画的な市街地形成のために、土地の用途によって13のエリアに分けたものです。
住宅地域、商業地域、工業地域など、エリアによって用途が異なり、建てられる建物の種類や大きさなどに制限があります。
住宅系の用地は8地域あり、住環境を優先する街づくりがされています。
例えば、工業専用地域・市街化調整区域では住宅が建てられないので覚えておきましょう。
建ぺい率・容積率
建ぺい率は敷地面積に対する建築面積の割合、容積率は敷地面積に対する延床面積の割合です。
建ぺい率と容積率によって、建てられる建物の広さや階層の上限が決まります。
建築制限
用途地域や都市計画などによって、建てられる建物の高さや形状に制限があります。
例えば建物の高さに関する制限は、日陰制限や道路斜線制限、北側斜線制限など。
家の高さや形状に影響するため、制限内容によっては家のデザインや外観に影響を与えることがあります。
家を建てる土地探しのコツや探し方は?
理想の家を建てるためには、土地自体の状況や条件も非常に重要です。
候補となる土地は、具体的にこんな点をチェックしてみましょう。
「そこに住んだときの暮らし」を具体的にイメージして考えるのがコツですよ!
土地の基本的な探し方と共に見ていきましょう。
土地探しのコツとは?チェックポイントをご紹介
以下のポイントをチェックし、候補の土地を絞ったら現地に向かい直接見ることが重要です。
周辺の環境など、情報だけでは知り得なかった部分も確かめられます。
また、条件が良い土地はあっという間に売れてしまうため、早めに決断することも大切です。
交通アクセス
最寄り駅やバス停までの距離、通勤や通学にかかる時間、道路状況などを確認しましょう。
毎日の生活に直結するため、交通アクセスの良さは重要なポイントです。
目的地までの単純な距離や所要時間だけでなく、最寄り駅・バス停の運行ダイヤや間隔、特急が停まるかどうか、道路の混雑・渋滞具合などもチェック。
北海道では、冬の交通状況も確認しておきたいところです。
生活の利便性
近隣にスーパーや病院、学校など必要な施設が揃っていると暮らしやすいです。
特に子どもがいる家庭では、保育園や幼稚園、公園などが近くにあるか、小中学校の学区はどこになるかなどもチェックポイントです。
周辺環境
治安や騒音、風通し、日当たりなどは、暮らしやすさに大きく影響します。
時間や曜日、天候などを変えて、複数回現地を確認することをおすすめします。
同じような家族構成の世帯が多く住んでいる環境だと、ストレスが少なく暮らせることができるでしょう。
土地の方角
日当たりの良い南向きや東向きの土地は人気があり、その分価格も高くなる傾向にあります。
しかし、北向きの土地にも、北側斜線制限を受けないので家のデザインの自由度が高い、価格が比較的安価といったメリットもありますよ。
こちらは、好みやライフスタイルに合わせて考えてみましょう。
土地の形状
三角形や台形などの不整形地は、価格が安い反面、建築上の制約が多く、希望通りの間取りを実現できないことがあります。
価格が安くて購入しやすいですが、整地に費用がかかったり、敬遠されたりするため、売却時には売りにくい可能性も。
土地の方角や形状によっては、可能な間取りに制限が出てしまうこともあるでしょう。
注文住宅の間取りについては、こちらのコラムもぜひご覧ください。
注文住宅の間取りの決め方は?チェックポイントや失敗例まで参考に紹介
高低差
低い土地は浸水リスクがあり盛土工事が、一方で高い土地では擁壁(ようへき)工事が必要になる可能性があります。
高低差がある土地では、追加工事の費用が発生する可能性を頭に入れておきましょう。
地盤やインフラの確認
土地の地盤やインフラの整備状況も確認すべきポイントです。
購入前に地盤調査を行い、リスクを把握しておくことが重要です。
軟弱な地盤の場合、地盤改良工事などで追加費用が発生する可能性があります。
新たに造成された土地では、上下水道や電気、ガスなどのインフラが整備されているかどうかを確認します。
未整備の場合、引き込み工事の費用がかかります。
境界線
隣地との境界線があいまいだと、将来の隣地の所有者とのトラブルに発展するおそれがあります。
現地の境界標のほか、登記事項証明書(登記簿謄本)や、確定測量図などでもチェックできるので、必ず確認を。
災害リスク
過去の災害履歴や状況、ハザードマップで災害の想定範囲やリスクを確認しましょう。
想定される災害リスクを把握することで、地震に備えて耐震性を高める、水害に備えて盛土をするなどの対策がとれ、安全性を高めることができますよ。
土地の探し方もチェック!
土地を探す方法は、大まかに以下の4つです。
- 不動産会社に依頼して探す
- ハウスメーカーに依頼して探す
- インターネットで探す
- 自分の足で探す
それぞれの詳細については「土地探しはどこに行けばいい?探す方法やおすすめの依頼先」もチェックしてみてくださいね!
また、土地を探してからは、買付証明書を提出してから住宅ローンの事前審査があり、土地の売買契約締結を結んだ後、住宅ローンの本審査や金銭消費貸借契約締結があります。
土地探しの注意点もある?
土地は大きな買い物ですので、できるだけ安くて良い土地を探したいものですよね。
掘り出し物のような価格の土地を見つけたら、飛びつきたくなる気持ちはわかりますが、価格の安さだけで安易に決めるのは注意が必要!
安い土地には相応の理由があることが多いです。
例えば、ご紹介したように「地盤が弱く地盤改良工事が必要」「インフラ未整備のため引き込み工事が必要」など、結局追加費用がかかるケースもあります。
また、「日当たりが良くない」「騒音が気になる」など、住み心地に影響してしまうケースも。
隠れたコストやデメリットがないかも確認し、総合的には本当に割安なのかを慎重に判断することが大切です。
一方で、一般的には土地の価格を下げるとされる要素を持つ土地が、ライフスタイルや好みによってはデメリットだけとはならないことや、その逆もあり得ます。
例えば、複数並びの分譲地などでは、開放感があり日当たりを確保しやすい角地のほうが価格が高く、挟まれている中地が安いことが多いです。
しかし、角地は周囲に遮るものがないため騒音が気になりやすい、プライバシーが保ちにくいというデメリットがあります。
中地は、風通しや日当たりが気になることもありますが、道路に接する面が少ないので比較的静かな環境を保ちやすく、プライバシーを守りやすいといったメリットもあるので、希望する条件によっては良い土地といえるでしょう。
その土地の状況や状況を正しく把握し、自分のライフスタイルや優先順位に合わせて選択していくことが重要です。
また、注文住宅の土地探しは、平均して4~12カ月程度かかるとされています。
土地探しの具体的な流れやスムーズな進め方はこちらのコラムでも詳しくご紹介していますので、ぜひあわせてご確認ください!
土地探しにかかる平均期間は?流れや期間を短くする方法もご紹介
土地探しのコツや注意点を押さえて、理想の土地を見つけよう
理想の土地探しは、理想の家づくりの第一歩!
スムーズに進めるためには、予算やエリア、条件の優先順位を明確にした上で土地探しを始めましょう。
候補となる土地が見つかったら、交通アクセスや周辺環境、地盤や災害リスクなどのポイントをしっかりチェック!
その土地での暮らしを具体的にイメージしながら、希望やライフスタイルに合っているかを判断しましょう。
なお、価格は大きな要素ですが、安い土地には隠れたデメリットやコストがある場合も。
総合的に判断し、自分のライフスタイルに合った土地を選ぶことが大切です。
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