コスモ建設の森岡です。いつも記事を見てくださってありがとうございます。
キッチンは家づくりで重要なポイントのひとつ。
キッチンの設計で多く採用されるのは、最近は「対面キッチン」と「壁付けキッチン」の2種類です。
対面キッチンと壁付けキッチンの特長やメリット、デメリットをご紹介します。
それぞれの特長を知って対面か壁付けか、どちらのタイプを採用するか考えてみましょう。
対面キッチンと壁付けキッチン、それぞれの特長を紹介
家族の食事を毎日作る、住まいには欠かせないキッチン。
使いやすいタイプのキッチンを取り付けたいですよね。
キッチンのタイプで、最近よく採用されるのは「対面キッチン」と「壁付けキッチン」の2種類です。
それぞれのキッチンタイプの特長をご紹介します。
コミュニケーションを取りながら作業ができる対面キッチン
対面型のキッチンは、シンクや作業台がリビングやダイニングに向かって設置されているキッチンで、戸建てでは近年主流となっているタイプ。
シンクや作業台に向かうと背中側に壁がきて、キッチンスペースが独立した形になるのが特徴です。
キッチンから部屋を見渡せるので、調理や洗い物をしながらテレビ観賞や家族とのおしゃべりもできます。
キッチンの形状は主にI型・Ⅱ型・L型・U型・アイランド型の5種類があります。
I型
部屋に向かってシンクや作業台が設置され、部屋側からは手元が隠れるようにカウンターが付いている形状が多いです。
最近ではカウンターがなく、作業台がフルフラットの「ペニンシュラタイプ」も人気が高まっています。
Ⅱ型
部屋に向かってシンクと作業スペース、壁側にコンロと作業スペースと、前後2つの作業スペースがある形状です。
コンロが壁側にあることで部屋への油跳ねが防げ、作業スペースが広いので調理がしやすいです。
L型
部屋に向かって設置された作業台と、その作業台が横に伸びた先が90度に曲がり、横にも作業スペースがある形状です。
壁側にはコンロが設置されていることが一般的。
U型
前、横、後ろに作業スペースがある形状のキッチン。
L型プラス、後ろの作業スペースというイメージです。
作業スペースが広く、複数人が同時に作業しても十分なスペースがあります。
アイランド型
キッチンカウンターが壁に面しておらず、島(アイランド)のように独立している形状のキッチンです。
開放感があってオシャレ! と近年人気が高まっているタイプです。
空間に溶け込む壁付けキッチン
壁付けキッチンとは、リビングやダイニングの一角、壁に向かって設置されるキッチンタイプです。
調理などの作業は壁に向かって行い、後ろはそのままダイニングやリビングスペースとつながります。
作業スペースが広いため、夫婦や親子など家族で一緒に料理をするのにも向いています。
キッチンの形状は主にI型・L型の2種類があります。
I型
1辺の壁に向かってキッチンが設置されている形状。
賃貸物件でもよく採用される、最もスタンダードなタイプです。
コンパクトなI型キッチンは価格も安価な傾向があります。
L型
2辺の壁に向かって作業台が設置されている形状です。
作業スペースや作業台の上下の収納スペースも、十分にとることができます。
オープンキッチン&クローズドキッチンという分類も
キッチンのタイプでは、リビングダイニングと空間がつながるオープンキッチンと、完全に独立したスペースとなるクローズドキッチンという分類もあります。
家族の気配を感じながらキッチンに立てるオープンキッチン、独立スペースで集中して料理ができるクローズドキッチン、どちらがお好みでしょうか?
対面キッチン、壁付けキッチンは基本的にオープンキッチンに分類されます。
近年はオープンキッチンが人気のようです。
対面キッチンと壁付けキッチンのメリット・デメリットを知ろう
では続いて、対面キッチンと壁付けキッチンのメリットとデメリットをそれぞれご紹介します。
対面キッチンのメリット
キッチンからリビングやダイニングが見える
対面キッチンの一番のメリットはキッチンに立った時に部屋が見渡せること。
料理をしながら子どもの様子を見守ったり、家族とのおしゃべりもできますね。
室内からキッチンが見えにくい
作業台が目隠しになって、部屋からキッチンの細かい部分は見えにくいです。
キッチンは物が多くてごちゃごちゃしがちですから、目隠しになるのは嬉しいですね。
作業台がカウンターになるタイプなら手元も隠せます。
フルフラットのタイプだと手元は見えますが、足元は隠れるので生活感の出る家電は背面収納の見えない下部に置く、ゴミ箱などを見えないよう置くなどは可能です。
料理中の作業導線が効率よく収納部分が多い
対面キッチンでは作業台の後ろ側は冷蔵庫や食器棚、食品庫などが設置されます。
壁付けだと背面の収納がないため、対面であればその分収納が多くなるのもメリット。
後ろを振り返るだけで食材や食器を取り出せるので、作業効率が良いです。
対面キッチンのデメリット
キッチンスペースが必要
ある程度独立したキッチンスペースとなるので、間取りに余裕が必要です。
狭い家ではリビングスペースを圧迫する場合もあるため、広さの確保や間取りの工夫は必要でしょう。
配置によっては生活導線が長くなる
L型のように片方が壁の間取りだと、キッチンへ出入りする動線が限られてしまいます。
アイランド型だとどちらからもキッチンへ入れるので便利です。
壁付けキッチンのメリット
部屋との一体感がありスペースを圧迫しない
リビングやダイニングとつながる間取りとなる壁付けキッチン。
デットスペースができにくく、リビング・ダイニングの空間を広くとれるメリットがあります。
キッチンの後ろがダイニングとなるので配膳が楽
壁付けキッチンの場合、キッチンのすぐ後ろにダイニングテーブルを置くという配置が多いです。
振り返るとすぐにテーブルがあるので、家事動線が短く、料理の配膳も楽ちんです。
料理に集中できる
料理中は壁に向かって作業をする形になるので「料理に集中できる!」という声も。
窓のある壁側に設置されたキッチンなら、明るい光の差し込む中で気持ちよく料理ができますね。
壁付けキッチンのデメリット
部屋からキッチンが丸見えになる
作業台やシンク、コンロなどの様子が室内から丸見えになるのが、壁付けキッチンの大きなデメリットです。
料理中はどうしても食材や調理道具が広がりますし、ゴミ箱の設置も必要です。
特に来客中などは、片付けて整理しておかないといけませんね。
キッチン家電や食器棚などの収納面や配置を考える必要が
壁付けキッチンの場合、キッチンの後ろはダイニングテーブルが置かれることがほとんどなので、キッチン家電や食器棚などは壁に沿って配置することになります。
収納部分が対面より少ないため、必要なものだけに絞る、見せる収納でおしゃれに置くなどの工夫が必要です。
背面に冷蔵庫や食器棚が置ける対面キッチンと比べると、作業動線が長くなってしまう可能性も。
効率的に作業ができるように、設置場所も考えなければいけません。
料理中は部屋に背を向けることになる
料理中は壁側を向き、部屋に背を向けての作業となります。
テレビや部屋の様子を見ながら、家族とおしゃべりをしながらの作業は難しいのがデメリットでしょう。
この記事のポイント
キッチンの間取りには「対面キッチン」と「壁付けキッチン」の2大タイプがあります。
対面キッチンは家族とコミュニケーションを取りながら料理ができることが、壁付けキッチンは空間を広く使いながら料理に集中できることがメリットです。
スタンダードなI型や作業スペースが広いL型、オシャレで人気の高まっているアイランド型などさまざまな形状があります。
対面キッチン、壁付きキッチンのメリットとデメリットは表裏一体です。
家全体の間取りやライフスタイル、家族構成などによってどちらのタイプが良いのか考えてみましょう。
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