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ハウスメーカーコラム

地震に強い家の形や基礎の状態とは?耐震等級についても解説!

コスモ建設の黒田です。いつも記事を見てくださってありがとうございます。

 

地震大国と呼ばれる日本では、全国各地で地震のリスクがありますよね。

コスモ建設がある北海道では2003年に十勝沖地震が発生し、全壊した住宅が約370棟。

 

また、十勝沖地震の最大震度は、なんと阪神淡路大震災・東日本大震災・熊本地震と同じ震度7を記録しています。

いかに規模の大きな地震だったかが想像できますね。

 

今後もこのような大きな地震が発生しないとは言い切れないため、地震に強い家をつくることは必須といえるでしょう。

 

今回は「地震に強い家を建てるにはどうしたら良いの?」「耐震って具体的にどういうこと?」といった疑問にお答えします。

地震に強い家の形はどんなものか、耐震性が高い家をつくるポイント、耐震等級とは何なのかなど、地震に強い家づくりについてご紹介するので、ぜひご覧ください。

の形以外で地震に強い家を作る

 

 

地震に強い家の形とは?弱い家の特徴もご紹介

上から見た家の形には四角形や凹凸が多い形などさまざまな種類があり、家の階数も平屋にするか2階以上の家にするかなど、住宅を建てる際には選択肢がたくさんありますよね。

 

地震に強い家とはどんな住宅なのか、ご紹介していきましょう。

 

地震に強い家の形

一般的に地震に強いとされているのは、上から見た時に正方形や長方形など、シンプルな四角形になっている家です。

 

なるべく正方形に近い形のほうが地震に強い傾向があります。

整った箱型の家は外からの圧力に強く、地震のエネルギーを吸収することができるのです。

 

2階建ての家よりも平屋のほうが地震に強いと思われる方もいるかもしれませんが、2階建てでも十分地震に強い家はつくれます。

 

四角形になっていて、1階部分と2階部分が中央に寄ったつくりになっている家はバランスがよく、揺れに強い傾向がありますよ。

 

ただ、このような地震に強い家の形をしていても、増改築などを行うと家の形が変わることで地震に弱くなることがあるため、よく検討してから行うようにしましょう。

 

地震に弱い家の形

上から見た時にL字型になっていたり、凹凸が多い複雑な形をしている家は地震に弱い傾向があります。

角になっている部分が地震によるダメージを受けやすく、ねじれや歪みが生じやすくなるのです。

 

上から見た時だけでなく、2階の一部が1階部分より飛び出していたり、1階がガレージになっていて柱や壁がないなど、不安定な構造になっている家も地震に弱くなります。

凹凸が多い複雑な形の家でも、耐震補強をすることによって地震に強い家にすることもできますよ。

 

 

家の形以外で地震に強い家を作るポイント

平屋の家

耐震性能度の高い家と聞くと、強くてしっかりとした柱がある家を想像する方も多いかもしれません。

 

実は、柱は縦にかかる垂直の力には強いのですが、地震のような横からの力にはあまり強くありません。

 

もちろん柱が太いほど地震にも強くなりますが、耐震度をさらに上げるためには水平からの力に耐える構造が必要になります。

 

では、水平からの力に耐えるために強化したいポイントを見ていきましょう。

 

地震に強い基礎をつくる

耐震性でやはり大切にしたいのは基礎部分です。

一般的に使われる工法は「布基礎」と呼ばれるもので、1階の壁の下のみに基礎を敷きます。

 

布基礎は、建物の周りや柱の下だけに強い力がかかりやすくなります。

 

対して「ベタ基礎」は建物の下を全て鉄筋を通したコンクリートで覆うので、地震の力をより効率良く地盤に伝えられるようになり、耐震性が高くなります。

 

ベタ基礎では地面全体をコンクリートで覆うため、建物にかかる重さを分散して地盤に伝えてくれるのです。

 

「ベタ基礎」は家の重さを「点」ではなく基礎全体の「面」で支えるので、地震による部分沈下を防ぐのにも有効な工法です。

 

ただし、地面からの湿気は防げますが、その分新築して1年〜2年はコンクリート自体から水分を放出するので、床下の環境対策が必要です。

 

コンクリートの使用量が多くなり、コストがかかるというデメリットもあるため、その点も考慮して検討すると良いでしょう。

 

また、基礎は厚みがある方が強くなるので、建築基準法では120mmとされている立上り部分の厚みを、150mm以上にする工務店も多くなってきています。

 

耐力壁をバランスよく設置する

耐震性を高めるために欠かせないのが耐力壁(たいりょくへき・たいりょくかべ)です。

 

耐力壁とは、家へ水平方向にかかる力に耐えるために必要な壁のこと。

鉄筋コンクリート造りの家の場合は「耐震壁(たいしんへき・たいしんかべ)」とも呼ばれます。

 

耐力壁を多くすると地震に強い家になりますが、とにかく多く設置すれば良いということではなく、設置のバランスによって耐震性も変わってくるため注意が必要です。

 

例えば、昔ながらの家は南側に縁側など大きな窓を設置しているため、北側に比べて壁が少ない構造です。

それだと北側に壁が集中するため、家全体のバランスが崩れやすくなってしまいます。

 

家を建てる際に耐力壁を設置するバランスは、工務店やハウスメーカーの専門家に相談しましょう。

 

直下率を高くする

2階建て住宅の場合「直下率」というものも耐震性に関係します。

 

直下率には「柱の直下率」と「壁の直下率」があり、それぞれ1階と2階の同じ場所に柱や壁が揃っている割合のこと。

 

同じ場所に揃っているほど地震の揺れを逃しやすくなるため、直下率が高い家は地震の際に2階にかかる力をスムーズに1階で受け止めることができ、耐震性が高くなります。

 

例えば1階に広いリビングを設けていて壁が少ない家の場合、地震の際に家を支える力が減ってしまうため耐震性は低くなります。

 

直下率に関しては耐震基準に明確な基準が無いので、各階の平面図を重ねるなどして壁の位置が合っているか、枚数はどうかなどを見るのが良いでしょう。

 

普通のハウスメーカーや工務店であれば、直下率はもちろん考えた上で設計されます。

 

どうしても間取りやデザインの都合で壁や柱の位置があわないこともありますが、その場合は梁を強化したり、床を強くしたりして直下率が下がっている部分をカバーしています。

 

今住んでいる家の柱や壁の位置が合っていないからといって、やみくもに不安がることはないでしょう。

 

床を強くする

地震が起こると、家には水平の強い力がかかります。

床が軟弱だと建物にねじれが生じやすく、潰れやすくなってしまうのです。

 

そのため、最近の家では床を強くする目的で、フローリングの下に構造用合板を敷き込むことが多いです。

このような床の構造を強くする工法を「剛床(ごうしょう)工法」といいます。

 

また、床の耐震性を下げがちなのが吹き抜けの家です。

2階の床がない部分が多いため、耐震性が落ちてしまいます。

 

この場合、補強工事を行って吹き抜けでもろくなった部分を強くする必要があります。

注文住宅でデザイン性を高くしたい方は、耐震性もしっかりと兼ね備えられているかという点も忘れないようにしたいですね。

 

建物の重さを軽くする

地震の力に対して、建物の重さが軽いほど耐震性は高くなるといわれています。

壁にかかる重さは軽い方が壁にかかる負担が減るので、耐震性もアップするのです。

 

具体的には、重い瓦屋根よりスレート、スレートよりも金属などの軽い素材を屋根材に採用しましょう。

 

また、建物の構造としては鉄筋コンクリート住宅よりも木造住宅の方が軽いとされています。

木造住宅は「もろい・弱い」というイメージもあるようですが、構造次第では地震に強い建物であるということがいえます。

 

 

地震に強い家の指標となる「耐震等級」の区分

耐震等級とは、どのくらいの地震に耐える能力があるかを示す指標で、耐震等級には1〜3級の区分があります。

 

耐震等級1は一般の住宅の耐震性能で、数百年に一度程度の地震(およそ震度6〜7)で倒壊・崩壊しない程度の耐震性があることを示します。

 

数十年に一度程度の地震(およそ震度5)では損傷しない程度です。


ただし、地震後は大幅な補修や建て替えとなる可能性も高くなります。

 

耐震等級2は耐震等級1で耐えられる地震の1.25倍の震度でも倒壊・崩壊しない程度。

震度6〜7の地震後でも一定の補修程度で住み続けられることを示し、学校や病院など避難所になりうる施設の耐震性能として使われることが多いです。

 

耐震等級3の建物は耐震等級1で耐えられる地震の1.5倍の震度でも倒壊・崩壊しません。

震度6〜7の地震後でも少しの補修で住み続けられ、主に警察署や消防署など災害復興拠点になりうる施設の耐震性能として使用されます。

 

「耐震等級1でも倒壊しないのであれば十分なのでは?」と思われるかもしれませんが、倒壊はしなくても大きなダメージを受ける可能性は高いです。

 

地震でつぶれて命を落とすという可能性はかなり低いですが、地震後も住み続けられるか分からないというのが、耐震等級1なのです。

耐震等級3になると間取りの自由度は低くなることもありますが、地震にはかなり強い家だと言えるでしょう。

耐震等級についてさらに詳しくは「耐震等級とはどんな基準?地震や災害に強い家を建てるポイントを紹介」もご覧ください。

 

 

地震に強い家の形や基礎の特徴をチェックしよう!

地震に強い家の形は、シンプルな四角形で2階部分が1階部分の中央に乗っている形状です。

 

反対に、上から見た時に凹凸が多い複雑な形の家や、2階部分が1階より飛び出している家は地震に弱い傾向があります。

 

家の形以外で耐震性を上げるポイントとして、強い基礎をつくり、耐力壁をバランスよく設置し、直下率を高め、床を強くし、建物の重さを軽くするといった項目が挙げられます。

 

耐震等級3をうたっている家であれば、これらの項目はほぼクリアしていると考えて良いでしょう。

耐震等級1であれば震度6〜7の地震でも倒壊には耐えられますが、地震後も長く住み続ける家にするためには耐震等級1は十分ではありません。

 

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この記事を書いた人

営業部黒田 翔太

楽しく、無理のないお住まいのご提案をさせて頂きます。時には厳しい事も言いますが、大きな買い物だからこそ、お客様とは真剣に向き合っていく覚悟を持って仕事をしています。一生面倒を見るつもりですので、お引渡し後も何かお困り事がございましたら、すぐご連絡ください。

 

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