こんにちは、営業部の二本柳孝道です。
風も暖かく、半袖で過ごせる季節に近づいてきました。
最近の楽しみは読書です。
休日は朝から洗濯、お茶碗洗い、お掃除を済ませ9時。
ミルをゆっくり回し、コーヒーを落とし、コーヒーを飲みながら読書タイムです。
多くの方に一度ご覧いただきたい本を、ある方から教えていただきました。
東井義雄さん著書「東井義雄『いのち』の教え」です。
その中の「お金の価値を越えた世界」という一節をご紹介させていただきます。
ある女子高生の方が書いた作文です。
「母の日」
熊本高一 小林ルリ子
私が母の日を意識しはじめたのは、小学校四年のときでした。一週間百円の小遣いの中から五十円出して、お母さんの大好きな板チョコをプレゼントしたのが、はじまりでした。
あのときはきまりがわるくて、お母さんのエプロンのポケットにねじこむなり、逃げるようにしてふとんにもぐりこみました。
誰かが聞いたら笑うんじゃないかしら、そんな喜びとも不安ともつかない複雑な気持ちのまま、私はいつか深い眠りにおちていきました。
ところが、翌朝、目を覚ましてみると、私の枕もとに、一枚の手紙と、板チョコの半分が銀紙に包んでおいてありました。
「ルリ子、きのうはプレゼント、どうもありがとう。お母さんね、いままで、あんなおいしいチョコレートをたべたことはなかったよ。こんなにおいしいんだもの、お母さん一人でたべるのはもったいなくて、お母さんの大好きなルリ子にも半分食べてほしくなりました。どうか、これからも、元気ですなおなよい子になってくださいね」
読んでいるうちに涙がこみあげてきて、あのときほど、お母さんの子に生まれてきたことをほこりに思ったことはありませんでした。あのときの感激は、生涯、忘れることはないでしょう。
というのです。
ルリ子さんにこの感動を味あわせたのは、ただの五十円の板チョコの中に、どんな高価なチョコレートの中にもない味を感じとられた、お母さんのあり方ではないでしょうか。お母さんは、こうして、お金を超えた世界を、感動的にルリ子さんに自覚させられたのです。
きっとお母さんがいつもルリ子さんを大切に思う気持ちがルリ子さんに伝わり、ルリ子さんはお母
さんの気持ちに応えたいと思っている、二人の思いやる心の様子が伝わってきて、とても感動しました。
これからも素敵な本に出会って、沢山読みたいです(遅読ですが、、、)
よろしければご覧下さい。